乙野花子の生活 in欧州

会社員。BRCA1陽性です。

化学療法の副作用とその対策

化学療法(TCH)中で今のところ一番いやなのは・・・

 脱毛(初回投与14日目から。早く生えてくれ。)

 吐き気とまではいかない気分の悪さ、倦怠感(投与初日から10日目くらいまで)

 味覚障害、空腹感(投与3日目くらいから10日目くらいまで)

 便秘(投与2日目くらいから5日目くらいまで)

という感じでしょうか。

 

今回は脱毛が本当に嫌で誰にも会っていないので(11年前は本当に普通の生活を継続してました)つるつるになってしまった今は特に気に留めてません。この国は6月以降なんとなく夏モードで毎日会う会社の人以外、ちょっと見かけなくなっても海に行ったのかしら、的にとらえてもらえるのもありがたい。会社は在宅勤務にしてもらいました。

あ、あがいてみようと、テタリスを出張時に購入して脱毛前に使ってみました。もちろん脱毛は免れなかったけど、ぽちょぽちょと残ってるところはあります。これはテタリスというより薬剤の種類によるものだと思うけど。治療終了後の育毛に期待します。

ウィッグは今回人毛にして、ウィッグの進歩を見せつけられました。いやー、前回はこっちで買ったし、ドーズデンスで3か月で終わって最終投与後4か月目には脱ヅラしていたし、なんかアジア人だしどっちでもよくなーい?と適当なのを買ったのもあるかもしれないけれど…。人工頭皮なんてすごい出来。でもあと10年くらいすると脱毛しない薬剤が開発されるんだろうな、と勝手に期待しています。

倦怠感に関しては、ひたすら時がたつのを待つだけなので対策はないけれど、仕事を在宅勤務にしてもらって大いに正解。家から会社のパソコンにアクセスし、会社にいる時と同じように仕事できるので、お昼の後などぐーっと倦怠感が襲ってきて(睡魔ではないよ)ツライときにはベットでごろごろすぐにできるというなかなか良い塩梅です。勤務開始も超早朝からお昼休みはほぼ取らずに8時間やると、午後の2時か3時には終了できて、本当にありがたい。会議もウェブ会議でパジャマ用Tシャツの上にジャケット、ヅラかぶって参加してます。昨日は下も部屋着でしたけどまあいいでしょう。緊張の会議後はヅラを脱ぎ捨て少々休憩。体調にも仕事にも遠慮せずにできるという意味では今のやり方がベストな気もします。まぁ11年前は入社1年目で数か月前にやっと正社員になったばっかりだったので頑張って通勤してたよね・・・。

 

味覚障害と空腹感は本当に厄介。気分が悪いのに、ものすごい空腹感に襲われ、口に入れるとすべて味が苦いあるいは渋いので食べられない(飲み込むけど)。サラサラの唾液がどんどん湧いてきて気持ち悪い。なのに空腹感は増して、最初の元気なうちは際限なく台所に立って大量の料理を作り、そして元気がなくなってくると1日中ベッドの上でごろごろしながら食べ物の動画やレシピ、写真を際限なく見続ける・・・。

こんな感じを10日目くらいまで繰り返します。(どうでもいいけどつわりの時もおんなじ感じでした。吐き気があるのにケバブやフライドポテトが食べたくて動画をエンドレス鑑賞・・・)

対策は2クール目に見つけたこのサイト。

食材からレシピを探す | がん患者さんのためのレシピ集 | 種類別がん情報 | がんを学ぶ

ここにあった「ひんやり茶碗蒸し」というのを目にした際にこれだ!!私の食べたいのは!!!と思い、即作りました。後で気づいたのですが、薄味、なめらか、低温度、という味覚障害中に食べられるもの三大要素をすべて兼ね備えていました。1クール目はパンチのきいた、こってりしたものが食べたくなってしまって、大量にカレーや濃い目の肉じゃがなどを作ったのに翌日にはスパイスや塩味、醤油味、加工肉などは舌に渋みとしてしか感じられず本当に悲惨なことに。いろいろ実験して、薄いおだし、ツルツル系の細麵、おかゆ、トマトソース、卵、素材の味でできているもの、自然の甘みのあるものなどなら大丈夫なようです。

病院調合のマウスウォッシュももらったのだけど特に改善は見られませんでした。口が渋くて唾液が出る時はライスミルク穀物のミルクで甘味料なしの自然の甘さのあるものを口に含むとかなり和らぎました。

4クール目にこんなサイトも発見。

がん治療に伴う「食事の悩み」|解消を目的とした食事・レシピ集【カマエイド】

 

最後に便秘。投与の3日目くらいからじわじわと膨張感が増して来、5日目くらいには気分が悪くなるほどの便秘に。といっても毎日少しづつ出ているのですが、これがほんとにツライ。病院で処方された便秘予防のシロップはものすごく甘くて、しかもそんなに効き目なし。

でも3クール目にして解決策となりそうなものを見つけました。今はやりのチアシードです。12時間ほど浸水させたものをヨーグルトに混ぜて食べるというどこにでものっていそうな情報ですが、これが私には効いた気がします。1日の摂取量10gほどを一気に食べたのですが、味は特にしないし、ヨーグルトの嵩が増えて満足感もあるし、流行りのスーパーフードでおしゃれなことしてるという感じもあって、便秘解消だけの対策、という感じがしないのもいい。次回はこれで便秘ゼロを目指そうと思います。

 

化学療法はしんどい道のりだけれど未来を想って乗り切ります。

また、次の機会に。